20:名無しNIPPER[saga]
2018/07/11(水) 22:25:25.16 ID:TUAcnqRm0
「あら、お帰り。早かったのね。」
「うん…ところでさ…志望校に合格したんだ…それを伝えようと思って…」
「そう、合格したんだ。よかったわね。」
お母さんは私が志望校に合格したことをどうでもいいかのように聞き流していた。
その理由はもうわかっている。
お母さんが読んでいる新聞の記事にはある事実が記載されているからだ。
『S県T市の山奥で身元不明の男性の変死体が発見!?』
その記事を読んで私は自分の犯行について思い出していた。
あの日からお爺ちゃんのことは考えないようにしていたからだ。だって受験があったし…
それにもしかしたらお爺ちゃん生きてるかもしれないと思ったから…
だって…ほら…あの辺りには一応民家だってあったし…
もしかしたら誰か助けてくれたかもしれないし…
「この亡くなった人だけどお爺ちゃんよね。」
お母さんの問いに私は額から嫌な汗が出てきた。
まだ肌寒い三月に汗をかくなんてありえない。おまけに足が震えてる。
それからお母さんは激しく動揺する私に対してこう告げた。
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