美希「自分探しの旅に行ってくるの!」千早「付き添って来ます」
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14: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2018/07/10(火) 21:37:45.01 ID:VtXsprNk0

「あっ」

 と、千早が気が付いたように声を上げたのは、いよいよ電光掲示板で自分たちの乗る電車を探そうという時だった。

以下略 AAS



15: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2018/07/10(火) 21:38:47.87 ID:VtXsprNk0

 ☆


 整備された海辺の道は、静かな光に溢れていた。空の青と海の青と雲の白と街路樹の緑が、心地よい音楽を奏でているようだった。
以下略 AAS



16: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2018/07/10(火) 21:39:15.01 ID:VtXsprNk0

 美希の思ったように動くといいわ。私は勝手について行くから。
 千早さん、それで楽しい? という美希に、あなたと一緒にいるだけで楽しいわ、と千早の返し。
 そういうの、ちょっとずるいって思うな。
 美希の呟きが、千早に届いたのかどうかは、分からなかったけれど。
以下略 AAS



17: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2018/07/10(火) 21:40:27.92 ID:VtXsprNk0

 自分探し、自分探し。
 しばらく下を向いて歩いてはみたのだけれど、どうやらそれは道に落ちているわけではなさそうだった。
 空を見上げる。
 あの雲みたいに、ぷかぷか浮いてたりするのかな。
以下略 AAS



18: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2018/07/10(火) 21:41:22.92 ID:VtXsprNk0

 猫、猫。
 考えてみると、悪くない気がした。

「千早さん、美希が猫だったらお世話してくれる?」
以下略 AAS



19: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2018/07/10(火) 21:42:04.96 ID:VtXsprNk0

 ☆


「ミキね、どうしてアイドルやってたんだっけ、って」
以下略 AAS



20: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2018/07/10(火) 21:43:06.25 ID:VtXsprNk0

「でも、ふと思ったの。ミキは、なんでアイドルをやってるんだろう。キラキラ輝くため? ドキドキしてワクワクするため? プロデューサーに見てもらうため?」

 きっと、それは美希にとって間違いなく「アイドルの理由」だった。
 でも。
以下略 AAS



21: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2018/07/10(火) 21:44:13.69 ID:VtXsprNk0

「美希は」と、千早は美希を見つめて言った。「歌うの、楽しい?」
「? うん、楽しいって思う」
「ダンスは、楽しい?」
「もちろんなの」
以下略 AAS



22: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2018/07/10(火) 21:44:40.51 ID:VtXsprNk0

「え?」
「楽しいから歌う。楽しいから踊る」

 千早は、目を瞑って、胸に両手を当てる。
以下略 AAS



23: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2018/07/10(火) 21:45:32.95 ID:VtXsprNk0

「私はね、美希」と、千早。「本当は、歌手になりたかったの。ううん、今でも憧れる気持ちはあるわ」
 でも、と続ける。
「今、私はアイドルが楽しい。美希がいて、春香がいて、みんながいて、後輩もたくさん増えて、毎日がお祭りみたい」
 だから。
以下略 AAS



24: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2018/07/10(火) 21:46:07.95 ID:VtXsprNk0

「ほら、美希。聴こえてきたわ」
「?」
「この場所はね、アイドルの……正確には、アイドルを目指す女の子の聖地なの」

以下略 AAS



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