美希「自分探しの旅に行ってくるの!」千早「付き添って来ます」
1- 20
14: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2018/07/10(火) 21:37:45.01 ID:VtXsprNk0

「あっ」

 と、千早が気が付いたように声を上げたのは、いよいよ電光掲示板で自分たちの乗る電車を探そうという時だった。

「どうしたの?」
「お昼」左手でお腹を押さえながら千早は言った。「どうしましょうか。美希も、まだよね?」
「うん」言われて気付いたようで、両の手をお腹に当てて美希は力無く漏らした。「そういえば、ミキ、お腹減ったかも」
「着いた先……は、ちょっと遅くなり過ぎるかしら。その辺でさっと食べてから行くか、それとも、お弁当でも買って……」
「お弁当!」

 食いつくように美希が反応した。

「駅弁! 駅弁なの! 美希、駅弁がいいの! それで、電車の中で食べるの!」

 目を爛々と輝かせながら言う美希に、千早はくすりと笑って答えた。

「ふふ、じゃあ、ちょっと贅沢して、グリーン車に乗りましょうか」
「はいなの! 千早さん、駅弁買いに行こ! 駅弁!」
「ええ」

 千早の返事を聞くなり、その手を取って、足早に売店へと向かう。
 えっきべん、えっきべん、ふっふふっふふ〜ん♪
 口ずさむ美希に、千早も、笑みを浮かべずにはいられなかった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
32Res/20.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice