46: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/08/04(土) 22:02:27.32 ID:2z0hRIvR0
「実は前からキョーミあったんだよね。プロデューサーの匂いってヤツに」
悪戯っぽく囁く少女がどこまで本気かは分からない。
ただ一つだけ確かなのは、今の恵美が自分では抑えられない衝動に駆られて行動していることだった。
彼女は形の良い鼻をひくひくさせながら男のうなじへ手を伸ばす。
丁寧にネイルが施された人差し指で汗をすくい、
それを親指との間で弄びながらにちゃにちゃとワザと音を立てる。
「……にゃは、なーんか緊張してる?」
それは君だって同じだろう。プロデューサーの喉元まで出掛かった言葉はしかし、
恵美が次に取った行動によって完璧に抑えつけられてしまうのだった。
少女は「じっとしてて」と呟くなり、
軽く爪先立ちになって男の首元へ自分の頭を近づける。
そうして彼が何の抵抗も見せなかったことをイイことに、
顎の曲線を伝う汗の粒にピンクの舌を這わせたのだ。
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