42: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/07/30(月) 02:12:51.69 ID:bhZo4mpk0
真剣な眼差しで答えた男に対し、恵美は右手をひらひらさせて首を振った。
「けどさぁ、効果が切れたかどうか一人だけでどうやって確認するつもり?
外じゃ大慌てでプロデューサーを探してんのに。一時間ごとに外をうろつくなんてのもできないでしょ」
そうして、恵美はさらに一歩を踏み出すと。
「……でも、アタシだったら協力できる」
「恵美?」
「事情は全部分かってるから。また誰かがここを探しに来た時もテキトー言って追い返せるし、
アタシなら例えプロデューサーに何かされたって――」
後ずさり、壁に背をぶつけ、逃げ場を失った男の腕を鷲掴み、
彼女は興奮で荒い呼吸を隠すことなく言い切ったのだ。
「絶対、誰にも言わないよ」
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