41: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/07/30(月) 02:12:04.69 ID:bhZo4mpk0
「へぇ……。でもアイドルのプロデューサーがだよ、そーいうのつけてるなんていけないんじゃない?」
まるで咎めるようににゃははと笑う。
だが、その声には抑えられない色があった。
色欲。男が生唾を飲み込むのは、覚悟の為か恐れの為か。
はたまた邪を期待してか。
「あ、そっか。だから逃げてたんだ」
しかし次の瞬間、緊迫した場の雰囲気を打ち消すように恵美がその手をポンと打った。
男がフッと肩の力を抜く。
少女が気の毒そうに彼のことを見やる。
「そりゃそうだよ。そんな匂いさせたまま劇場の中をうろついててさ、アイドルの誰かと間違いあったら困るもんね」
「……ああそうだ。分かったなら早く部屋から出ろ。しばらく一人きりにしといてくれ」
「しばらくってのはどのくらい?」
「それは……なんとも言えないな。とにかく薬の効果が切れるまでだ」
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