【モバマス】清良「おはようから」亜里沙「おやすみまで」
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3: ◆yz988L0kIg[saga]
2018/07/10(火) 00:03:52.94 ID:p14MV7ul0
「嘘じゃないわよ」

「嘘です。昨日すぐ寝ちゃったじゃないですか」

「それは…。ごめんなさい疲れてて」

「…思いっきり甘やかしてくれたら、許してあげます」

「ど、どうすればいいのかしら」

「それは、ご自身で考えてください」

口を尖らせたまま、少しだけ期待するような目でちらりと清良を見る。

口角をあげたまま少しだけ困ったような目をしていた清良が、

何かを思いついたようにはっと目を見開いていた。

「よーしよしよし」

愛犬にそうするかのように、清良は亜里沙の髪を撫で回す。

髪を乱すように乱暴に撫でたり、耳たぶを触ったりもした。

「あっ、くすぐったいけど…でも気持ちいです」

「亜里沙ちゃんの髪、もふもふで本当に犬みたい」

いつの間にか亜里沙は包丁を手放し清良に身を預けていた。

「甘えん坊なワンちゃんね、ここがいいのかしら」

耳をなぞるにように優しく触れる。

「あっ…それ好きかもっ…」

「ふふっ、くせになりそう」

それから二人はしばらくじゃれあった。

遠くのほうでテレビが時間を告げ、二人は我に返った。

「こ、これでいいかしら?」

「あっ…はい、あの…元気でました」

もう触れられていないはずの耳が真っ赤になるのを、亜里沙は自分で感じた。

「ご飯作ってますから…あの…あっちで待っていてください」

「わかったわ。ありがとう」

ほんの少し触れるように清良は亜里沙の頬に口づけをしてリビングへ歩いていく。

亜里沙の耳が朝日のようにさらに赤くなった。


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