八幡「やはり俺のロックバンドは間違っている」
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6: ◆HfOe.iXJMpHR[sage]
2018/07/09(月) 16:30:25.59 ID:HB4Sq7q+O
・「そして彼と彼女は音を奏でる」

八幡、高校2年。

相変わらずぼっちギタリストな俺は突然担任の平塚先生に呼び出されていた。

静「おい、比企谷。なんだこの文章は」

八幡「…高校生活を振り返ってという題目の作文です」

静「ほう、ならばなぜこんな人を小馬鹿にしたような内容なのかな?」

八幡「俺はあるがままを書いたまでです…リア充が爆発すればいいのに。これが俺がこの1年間で学んだ全てです」

静「はぁ…君はつくづく根性がひん曲がっているようだな…」

八幡「はぁ…もう帰っていいすか」

俺は傍に置いていたハードギターケースを持って立ち上がる。

静「そういえば比企谷はいつもギターを持っているな。軽音部に入部しているのか?」

八幡「いえ、ただ趣味で…」

実は最初に親父から譲り受けたギターは壊れてしまったのだ。

2年の最初の方の話だ。
車道に飛び出した犬を助けようとしたところ、黒い車に跳ねられたのだ。
幸い俺は軽傷ですんだが、俺と犬を守ってくれたギターがお釈迦になった。
貰い物だが、中学時代を共に過ごしたギターだったので少し涙が出た。

まあ向こうの金持ちそうな車の方に治療費や慰謝料を結構もらったのでいいギターが買えて良かった。

なので俺はこうして毎日大事にギターを持ち歩いている。
二度と手放さない。

静「ふむ…では君は部活には入っていないのだな…。よし」

そういうと平塚先生はタバコを灰皿に押し付け、立ち上がる。

静「比企谷、ついてきたまえ」

八幡「ええ…どこに…俺帰ってギター弾きたいんすけど…」

静「いいから」

逆らうとこのアラサー教師は拳が飛んできそうなので渋々ついていく。
ほんと、早く誰かもらってあげて…。

………
八幡「奉仕部?」

雪乃「ええ、そうよ」

平塚先生に連れてこられた教室で、俺は超絶美人の毒舌女と対峙していた。

俺は今平塚先生によってこの雪ノ下雪乃が所属する部活に入れられそうになってなんとか断ってるところだ。

雪乃「生徒自らの自己改革を促し、悩みを解決する手伝いをする…それがこの部活の活動よ」

八幡(はぁ…厄介なところにぶち込まれそうになったな…)

八幡(そもそも俺は変わりたいなんて思ってないし、変わる必要もないのに…)

静「まあとにかくそういうことだ。頼んだぞ雪ノ下」ガラガラバタン

八幡「あ、ちょ」

八幡(行っちまった…)


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