【艦これ】一九四八年:あるいは爆雷でいっぱいの海
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12:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:18:04.21 ID:leW1YX1c0
ドック
彼女は空襲で大破した姉を船渠まで曳航していた。
口が悪いせいで誤解されがちだが、誰よりも優しく、理不尽に立ち向かう強さを持っていた自慢の相棒。
誰も助けられなかった、と自分を責める姉を励ましながら、ようやく目的地が見えてきたことで彼女は安堵した。
誰も助けられなかったなんてことはない。自分を助けられたこと、生き残れたことも誇るべき成果だ。
――再びの空襲で姉が沈んだのは、それから13日後のことだった。
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