18:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:06:32.21 ID:BaVBKbuC0
「それって、彼のこと言っている……?」
「はい……」
あっ……しまった。これがインタビューだということを忘れていました。
19:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:07:05.19 ID:BaVBKbuC0
■一子
「や、双葉ちゃん」
「なんだよ、一子」
行きつけの喫茶店の看板娘。小柄で、眼鏡をかけた小さな女の子。
20:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:07:36.44 ID:BaVBKbuC0
双葉ちゃんに頼んだのは、仕事の簡略化の為。
やっぱ、記者とママの二人三脚はきつい。
双葉ちゃんに、手伝って貰って、大分、楽になったけどね。
「はい、いつもの」
21:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:08:24.52 ID:BaVBKbuC0
しかし、相変わらず細いわね
ビール腹の私は、羨ましい限り。ちゃんと食べているのかしら?
ん?でも、お腹の方が膨らんでいる…
はあ…ん
22:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:08:56.83 ID:BaVBKbuC0
忘れてた。
双葉ちゃんの彼氏のこと。
あの、背が高くて、頭が良くて、悪役っぽい笑顔が可愛い、あいつ。
双葉ちゃんの彼氏は、性欲絶倫で、女好きの女たらしの、種馬だった。
23:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:09:35.50 ID:BaVBKbuC0
「いつぐらいなの?」
「五週目…」
「大学はどうするの?」
「通信制だから大丈夫」
24:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:10:06.16 ID:BaVBKbuC0
■双葉
「先生!!」
「双葉ちゃん、奇遇ね」
ちょっとだるい感じのするこの女は、私の高校時代の先生だ。
25:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:11:17.88 ID:BaVBKbuC0
私は、時々不安になる。あいつが、私から離れてしまうんじゃないかと、思う時がある。
だから、私はあいつの望むことは、何でもさせてやりたくなった。
あいつは、私の子供を欲しがった。
世話になった惣治郎に、孫を見せてあげたいって言ってきた。
26:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:12:18.86 ID:BaVBKbuC0
■貞代
いつもの、学校帰りだった。
「先生…!」
27:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:12:54.30 ID:BaVBKbuC0
そんな、彼が望んだから産んだ。最初は不安だったけど、彼の笑顔を見たら産んで良かったと本当に思えた。
「先生も、ですか?」
「え?奥村さんも?」
「はい……気がついたらなるべく面倒見てくれています。」
28:名無しNIPPER[saga]
2018/07/09(月) 00:13:20.44 ID:BaVBKbuC0
■春
大学生活は大忙し。
経営学、経済学、その他もろもろの単位取得。
それに、調理師免許の取得に、会社の会議。
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