江ノ島「明日に絶望しろ!未来に絶望しろ!」戦刃「…終わりだよ、ドクターK!」カルテ.8
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58: ◆takaJZRsBc[saga]
2018/11/09(金) 01:33:54.58 ID:K+hs65Mt0


転んだままの戦刃を見下ろしながら、KAZUYAと大和田が囲む。
不用意に近付いたりはしない。何か隠し持っている可能性があるからだ。


「利き手を潰した時点で桑田を戦力外と判断したようだが、残念だったな」


珍しくKAZUYAが勝ち誇った。生徒の活躍が己のことのように嬉しかったのだ。


「桑田はうちのエースなんだ。俺の生徒に足手まといはいない!」

「へへっ……おめー、スポーツ詳しくなさそうだから教えてやるけどさ」


霧切に止血して貰いながら、青ざめた顔で桑田は笑う。


「エースってのは強いだけじゃねーんだ……みんなが辛い時に引っ張って行ったり、
 試合で悪い流れになったらその流れを切り替えるためにいるんだよ……!」


それはあの夜に、KAZUYAが教えてくれたことだった。


「……デビルかっこよかったろ、俺?」

「まだ終わっていない。油断するな」

「もう勝ったつもり? 肩が外れただけなのにさ……」

「動くな、戦刃むくろ。少しでも妙な真似をしたらお前を殺す。俺は生徒達と違って甘くないぞ!」

「…………」




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