24:saga
2018/07/07(土) 23:28:37.65 ID:q/wDbIeA0
やったぁ!
俺たちのキャタピーの勝利だぁ!
やったぁぁ!
バンザーイ!
……ふぅ。
さて、ナレーションに戻ろう!
「あああああああああああああ……はうっ」
キャタピーがくすぐりをストップするやいなや、セーラームーンはくたっと頭を垂れた。
同時に、あれだけ死にもの狂いで苦しみもがいていた全身の動きも、ピタッと止まる。
あまりに強力過ぎるくすぐりに、とうとう失神してしまったのだ。
おしっこを漏らしたりしていないのは、彼女にとって不幸中の幸いだったといえよう。
……そこ、残念とか言わない!
「想像以上の頑張りだったぞぉ……!」
熾烈な戦いを終えたキャタピーは、セーラームーンを抱えたまま、その場にしゃがみ込む。
そしてそのまま彼女を、ガラス細工を扱うように優しい動作で、そっと地面へと横たえた。
戦いから外れた場にあっては、あくまで紳士的に振る舞う男。
それが、キャタピーという戦士である。
「やはりこの星にきてよかったぞぉ……! お前たちと戦えてよかったぞぉぉ……!」
キャタピーの顔には、強敵を打ち倒した満足感が満ち溢れていた。
紛れもなく、何かをやり遂げた男の顔であった。
「これで次の武道会に向けて自信がついたぞぉ! ……でもぉ!」
すぐさま勝利の余韻を振り払い、キャタピーはすっくと立ち上がる。
倒れたセーラー戦士達に背を向けると、彼は一歩、また一歩と歩き出した。
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