63: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 17:28:03.03 ID:LgMjPCNT0
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「だから私は壁に穴を掘る。このシャベルで!」
そう叫んで頭上に掲げたのは、あの日に砂浜で使ったシャベルだった。
目線の先に並んだライトが眩しいけど、
私は不敵な笑みを絶やすことなく琴葉さんの次の台詞を待つ。
「正気じゃないな」
そして台詞が発せられた瞬間、サクリと、心臓を一突きにされたような気がした。
舞台の上に吐き捨てられた言葉はナイフのように鋭くって、
今、目の前に佇む人物がどれほど役を作り込んで来たかをヒシヒシと肌に感じさせる。
実際、寒気を覚えるほどの冷たさだ。
本気で彼女に嫌われていると思わず錯覚するほどの……。
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