【安価】異世界に来たので、折角だから何かする【オリジナル】
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52: ◆7m3grp2dM2[saga]
2018/07/05(木) 21:05:27.12 ID:/axQZUF/o

「さて、アスラさん。貴方はこれからどうするおつもりですか?」

唐突な質問に、貴方は首を捻る。

「貴方はこの世界のいわばイレギュラーのような存在、暫くは他人の手助けなしでは満足に暮らすことは難しいでしょう」

成程、確かにそうかもしれない。と貴方は大きく頷いた。
自分の記憶が何もないうえに、唯一ある常識すらこの世界では通用しない。更には隻腕と来た。
頼れる身内も居ない。まさに八方塞がりとも言える状況だと、貴方は冷静に分析する。

自分にはどんな選択肢があるのだろう?と貴方はアルフォードに問いかける。

「それは、貴方が何をしたいかによって大きく答えが変わります」

「一先ず生活する場所が欲しいなら、数日程度なら私が面倒を見てあげてもいいですが、ずっととなると此方も都合が悪い。相応の仕事をしていただくことになるかと思います」

「自分が元居た世界に帰りたいと思うのなら、そうですね……国王様に頼ってみるのも一つの手かもしれません。王様は未知がお好きです。貴方のような漂流者は歓迎されることでしょう」

「記憶を取り戻したいと思うのならば、より多くの見聞を広めていくことが必要でしょう。貴方が異世界の人と決まったわけでもありませんから、色々な場所を巡るうち、貴方を知る人と出会えるやもしれません」

「安全に生きたいのでしたら、『教会』の庇護下に入るのが一番でしょう。貴方のような身寄りのない人々の為に、彼らはあるのですから」

「……それと、貴方が酔狂な方ではないと信じて忠告しますが、自分は漂流者であることをそう軽々しく吹聴しないように。異世界の力を欲しがる輩は,それこそ掃いて捨てるほどいるのですから。貴方のような同士が傍に居ない契約者なんて、それこそいい鴨です」





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