【安価】異世界に来たので、折角だから何かする【オリジナル】
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352: ◆7m3grp2dM2[saga]
2018/07/21(土) 22:39:54.12 ID:EOrfUQ7uo

コンマ判定:7+2 成功


「そちらの要求を飲むわ」

張り詰めていた空気に、凛とした声が通り抜ける。
強い意志を感じさせるその声の主は、メイだった。

メイはマスクの肩に手を置き、下がらせる。
然しもの彼女も、メイには逆らえないようで、素直にナイフを懐に収める。

「私達はこの場を立ち去る。貴女を見てる部下も下がらせるわ。貴女を追ったりしないと約束する。だから貴女も、私達を無傷で見逃すと約束して」

「……ええ、分かったわ。図書館騎士の名に誓って」

そうして、リメロンも剣を収める。

正に、鶴の一声といった光景だった。
彼女の言葉で、一触即発の空気を払しょくし、事を治めたのだ。
貴方は思わず感心してしまう。メイ、彼女からは一種のカリスマ性を感じられた。まるで、支配者然としたカリスマ性を。

メイは去る前に貴方にそっと近寄り、耳元に口を寄せ

「また夜に」

と貴方だけに聞こえるような小さな声でそう囁き、去って行った。



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