【安価】異世界に来たので、折角だから何かする【オリジナル】
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◆7m3grp2dM2
[saga]
2018/07/10(火) 21:55:38.93 ID:kKzArGMpo
「それで一度紹介したけど、あの大した特徴も無い男がキョウジ」
「ちょ、その言い方は酷くないか?ああ……改めて、俺はコウラ・キョウジ。アンタと同じ記憶をなくしたはぐれだよ。お互い、仲良くしようぜ」
友好的な態度の少年に、貴方はこちらこそ。と当たり障りのない返事を返す。
「で、そこで顔隠してるお嬢様はエマ」
「あ、その……エマです。えと……こんな時、何て言えばいいのかしら……ごめんなさい…」
「エマはちょっと会話が苦手だけど、とってもいい子よ。程々に優しくしてあげて」
貴方はエマに顔を向けると、エマはサッと手で顔を隠し、下を向く。
貴方は首を傾げながらも、よろしく、と一言だけ返した。
「最後に、そこでむっつりした顔で座ってるのがロア」
「…ロアだ。言いたいことは何となく分かる。だが、あまり気にしないでくれ。俺も、好き好んでこんな姿なわけではない」
ロアと呼ばれた青年は、確かにとても特異な姿をしている。顔は人に見えるが、体は鳥のような羽毛に覆われ、鉄でできた翼をその背中に携えている。
よくよく見て見ると、その体の至る所に、鉄でできたような機械的な部分が見え隠れしている。
先程から食事を取っていないことにも関係しているのだろうか?
「ロアはちょっと気難しいところもあるけど、エマと同じくらいいい子よ。程々の距離感で接してあげて」
貴方は、軽く頭を下げる。
すると、ロアも軽く頭を下げ返してくれた。
なるほど、どうやらメイの言っていたことは本当なようだ、と感心する。
「気のせいか、俺だけいい子だって言われてないような…?」
「だってキョウジはいい子じゃ無いもの」
「ひでぇや……」
何となく、キョウジの役割も伝わってきた。
貴方は和やかな空気の中、有難く朝食を頂いた。
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