32: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/07/04(水) 22:39:51.60 ID:/XOMflwr0
雨はいよいよ激しくなってきたのか、いよいよ外は真っ暗になってきました。こんなどしゃ降りだと、しばらく帰ることはできなさそうです。それとも、貴方に送って行ってもらおうかな。そうすれば、一秒でも長く貴方のそばにいられるから。
厚い厚い雲が、外では空を覆っています。その代わり、私の心を覆う雲はどこかへ行ってしまったようでした。貴方は私の心を覆う雲ではありませんでした。雲は私でした。私の本心を隠していたのが、その雲だったのです。
外は雨の、今この時、私のそばには貴方がいます。心に日が差し込み、ただじんわりと温かくなるのを、私は心地よく感じていました。
35Res/17.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20