31: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/07/04(水) 22:37:57.60 ID:/XOMflwr0
「Pさん」
「肇、どうした?」
「いえ。貴方の名前を呼びたくなったので」
そう言って、私はにっこりと彼に微笑みました。
「今日の肇はいつになく掴めないな」
彼は肩をすくめました。
「そうですか? 少しだけ自分自身に正直になってみただけですよ」
そうです。私は自分の気持ちに正直になりました。貴方が好きだという私の気持ちにです。この気持ちを隠してしまうくらいなら、この想いがいたずらに朽ちてしまうくらいなら、いっそこの想いをひけらかして、貴方に意識させてやります。私の本心を、真心を見せつけてやるのです。その方が後悔しないし、もしかしたら、貴方がいつかどこかで応えてくれるかもしれない。
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