27: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/07/04(水) 22:33:24.78 ID:/XOMflwr0
「歩いてきたんだろ。雨は強くなかった?」
「とても強かったです。でも、貴方に会えるんだと思ったら、平気でした」
私は彼をじっと見つめました。
「そんな風に言ってくれると、俺も幸せ者だなぁ。すごく恥ずかしいけど」
彼は目をそらし、頬を掻きました。その隙に、私も視線をそらします。
少しだけ、沈黙が私たちを覆います。
向こうのデスクに座るちひろさんが、彼の頭越しに、ニマニマとした表情でこちらを伺っています。
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