15: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/07/04(水) 22:20:41.16 ID:/XOMflwr0
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外に出ると、部屋から見ていたよりもずっと雨が強いことが分かりました。夕方とはいえ、普段ならまだ明るい時間帯なのに、まるで夜のような暗さです。目の前の道路を走る車は、ヘッドライトを付けて雨の中を走っていきます。傘を開いて雨の中へ飛び込むと、頭上の雨音はより一層けたたましく響き始めました。歩道はうっすらと水が浸っています。歩肌の出ている脛の部分は、歩くと雨の当たる冷ややかな感触が伝わります。寮から事務所まで歩いて10分ほどだけど、その短い間で私はびしょ濡れになるかもしれません。少しでも濡れないようにと、私は歩幅を小さくしました。
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