51: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/07/03(火) 00:58:34.04 ID:Wze3yOnD0
「今日、楽しかったか?」
「それはもうー。帰るのが名残惜しいほどでー」
「そうか。改めて、誕生日おめでとう」
「ありがとうございますー」
芳乃はくすぐったそうに照れ笑い。
ぽかぽかした体温を感じながら、言おう言おうと思っていたことを口にする。
「……こっちこそ、ありがとうな」
「はてー?」
「芳乃にはいつも世話になってるから。みんなそうだけど、芳乃は特にさ。色々あったりするといつも凄く助けられてる」
背中から、優しい気配。
「お礼などー。みなみなが健やかであれば、わたくしはそれでー」
「それでもだよ。こういうのはちゃんと言葉にしておかないとと思って」
それにしたって誕生日という機会にかこつけてだから、大人のくせに情けない話だ。
日頃もっと感謝を伝えていかなくちゃなと思う。
子供の頃は、タイミングとかもののついでとか、そういうのを抜きに色々言えた気がするんだが。
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