【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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5:名無しNIPPER[saga]
2018/07/01(日) 03:22:39.78 ID:lo4gwy6N0

レス「……マホ?」

真帆(理論上定義した3.24テラバイトという、人間一人分の記憶容量からすれば、100メガ程度の数字なんて誤差のようなものなのでしょうけど……)
真帆(それでも。どういう分けか、この一件が私には気にかかって仕方がない)
真帆(なぜこれほど気になるのか、正直自分でも判然としていないのが困り物なのだけれどね)

レス「マーホー」

真帆(何だかんだで、アマデウスのバージョンアップ作業にストップをかけて、肥大していた記憶データを精査する猶予こそ貰いはしたのだけれど……)
真帆(結局一晩中、抽出実行中のログを見漁ってみても、目に見える範囲に問題のあるプロセスは発見できなかった)
真帆(発見できないのなら、とりあえず記憶データの抽出プログラム自体は、問題なく以前までの三回とまったく同じプロセスを遂行したのだと考えるべきなのよね)
真帆(けど、それじゃあ原因は何? どこに注視すれば、取っ掛かりを見つけることができるのかしら?)

レス「マーホーさーん」

真帆(仮に記憶の抽出およびデータ化自体が正常に行われているのだと仮定した場合、次に考えるべきは……)

真帆(……私自身の記憶?」

レス「やはり、シ・カ・トなのかい?」ヒョッコリ

真帆「うおひあっ!? あ、あ……ああ!?」グラグラドガシャ!

レス「マホッ!?」

真帆「いつつ……」

レス「マホ、大丈夫かい? イスごと派手に転がったようだけど」

真帆「え、ええ、大事はありません。お騒がせしまして」

レス「そうかい? まあ、怪我がなくてなによりだよ。私ももう少し早く手を伸ばせたらよかったのだけど、すまなかったね」

真帆「い、いえそんな」

レス「さあ、手を貸そう」スッ

真帆「あ、どうも」
真帆(自分の記憶…………何てまさかね。いくら何でも突拍子の)

レス「それで、マホの記憶がどうかしたのかい?」

真帆「へっ!?」

レス「マホがダイブする直前に、そんな言葉を口にしていたように聞こえたのだけどね?」

真帆「あ……あー」
真帆(そういえば、つい声に出してたような気も)

レス「どうしたんだい、マホ?」

真帆「いえ、何と言えばいいか……。つまり、容量の肥大化はプログラムやプロセスの問題じゃなくて、ひょっとしたら私の記憶にこそ問題が……って、私なに言ってるんだろ。すいません教授、今のは忘れてもらえると助かります」

レス「そうなのかい? 私は面白そうな考え方だと感じたのだけれどね」

真帆「え……いやいやいや、流石にそれは」

レス「……ふむ。しかし、マホの記憶自体に異常、か。なるほど、私にその発想はなかったよ」

真帆「いや、あはは。言ってみただけなので……忘れてくださいってば、後生ですから」

レス「いいじゃないか。この半年の間に、マホの記憶には実に100メガバイト以上の記憶容量が追加されていた。抽出システムはそれを忠実にデータ化しただけ、と」

真帆「だ、だからですね、有り得ませんから」

レス「いや実にファンタスティック! 嫌いではないよ」

真帆(ぐむむ)



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