【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/07/28(土) 02:02:19.19 ID:W8gvA/tC0
そして、携帯を耳から離すと、電話を切った。
俺はそのまま携帯の操作パネルをいじり、再び耳元へとあてがう。
待つこと、しばし──
「もしもし、オカリン? どうしたの?」
その声に、『よかった。まゆりも、無事だ』と、また一つ安堵感を重ねる。そして、
「まゆり、すまない。操作ミスだ。間違えた」
また、嘘をつく。
「な〜に〜? 間違え? あ、そっか。オカリン、クリスちゃんにかけるはずだったんでしょ? 頭脳明晰のまゆしぃには、それくらいお見通しなのです」
最後にラボで見た、大粒の涙を零すまゆりの声は、そこには無かった。いつもの能天気なまゆりの声に、少なからず息をつく。
「オカリン? あのね、クリスちゃんに、ちゃんと言ってあげてね」
俺と紅莉栖の事を案じての事なのだろう。まゆりの言ったその言葉に、俺は『ああ、分かっている』と短く返すと、電話を切った。
そして、考える。
α世界線ではまゆりが、β世界線では紅莉栖が、時間の意志とも呼べるような何かに煽られ、その犠牲となった。だがしかし、今のところこの二人に、大きな変化があったようには見受けられない。
『世界線は、変わっていない?』
変化の見えない現状。
俺は、先刻感じた感覚が、本当にただの勘違いだったのではないかと感じ始めていた。
どうにも消えない不安感を、ひっそりと胸の内に抱きながら、俺はラボへ向かって歩き出す。
見慣れたはずの秋葉原の町並みが、どうしてか薄ら寒く感じられた。
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