自衛艦隊これくしょん3―おおすみ、出航します!―
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40:名無しNIPPER[sage]
2018/06/30(土) 22:18:23.66 ID:y+HZEnIj0
出航しようとした私たちを阻んだのは、基地内になだれ込んできた市民団体でした。
顔の知られている私はあっという間に取り囲まれました。
41:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 22:26:10.61 ID:y+HZEnIj0
おおすみ「そんな!」
男「我々市民は平和を乱す自衛隊の動きに断固抗議する!!」
42:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 22:27:38.70 ID:y+HZEnIj0
「あんたたちは何をしてんだぁぁぁぁ!!」
それこそ、腹の底から唸るような声でした。声のしたほうを見ると、とわださんが立っていました。
43:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 22:29:11.24 ID:y+HZEnIj0
私は一度とわださんを振り向きました。
とわださんは睨むように私を見つめ小さく頷きました。
44:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 22:30:21.80 ID:y+HZEnIj0
とわださんの妹で、今回の任務に同行するときわさんとは神戸の港で合流しました。
ときわ「初めまして〜。とわだ型2番艦のときわです。よろしくね〜」
45:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 22:32:14.11 ID:y+HZEnIj0
その航海は、今までのどんな訓練よりも過酷でした。
南シナ海を通り、マラッカ海峡を抜けてインド洋へ。大洋の波は想像していたよりも厳しいものでした。
46:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 22:33:16.06 ID:y+HZEnIj0
ぶんご「見えた。あれがイスタンブールだね」
ときわ「長かったですね〜」
47:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 22:34:59.79 ID:y+HZEnIj0
ぶんご「おおすみー? あんた、なに下ばっか見てるんだい?」
ときわ「顔、上げた方がいいですよ〜?」
48:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 22:36:26.38 ID:y+HZEnIj0
旗艦のぶんごさんから入港していくと、私たちにはたくさんの花が投げられました。きれいな歌声も響いていました。花びらの雨の中、ぶんごさんが私に言います。
ぶんご「おおすみ、ほら」
49:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 22:37:17.89 ID:y+HZEnIj0
子どもたちが歓迎の踊りを踊ってくれました。
いっちゃん「行ってもいい? 行ってもいい!? うちも踊りたかっ!!」
50:名無しNIPPER[saga]
2018/06/30(土) 22:38:28.26 ID:y+HZEnIj0
私を見つめる人々の笑顔を、もう一度見つめます。
助けられたんだ。私たちが、この人たちを。
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