5:1[saga]
2018/06/28(木) 13:54:18.14 ID:6AUUn40c0
「痛いわねえ、ちゃんと前を向いて走りなさいよっ」
少女だった。
長く青みがかった銀髪が、さらさらと音を立てるように見えて。
少女だった。
ややほっそりとした脚が、ワンピース型のセーラー服から見えて。
少年は、見惚れていた。
「ちょっと、なにぼうっっと見てるのよ。
ぶつかってきた犯人さんは、女性を起き上がらせてくれないのかしら」
言われてはっとした少年は、少女に手を伸ばした。
「ご、ごめんなさい!銃の音がかっこよくて、聞き入っちゃってて…」
「銃の音、ね。近くに鎮守府があるものね。そっか、ここら辺まで聴こえるのね」
少女は海のほうを見る。
その横顔はとても綺麗だった。
40Res/17.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20