17:1[saga]
2018/06/28(木) 14:01:08.74 ID:6AUUn40c0
「おや、ずいぶんと小さいお客人だね」
白い軍服を着た、初老の男が入ってきた。
「大淀、彼にジュースを出してやってくれ」
初老の男は、連れ添ってきた眼鏡の女性、大淀に言った。
「さてさて、初めまして坊や。私は、この鎮守府の提督だよ」
提督と名乗った男は、こちらに向き直りにこりと言った。
「坊や、どうして門の前をうろうろしてたんだい?」
「お、お姉ちゃんに会いにきたんだ…。かんむすだって聞いて、ここにいるかなって…」
「艦娘のお姉ちゃん、か。名前はわからないのかい」
提督の問いに、ジュースを持ちながらふるふると首を横に振る少年。
「やれやれ、それじゃあ探すのは難しいなあ」
提督の言葉に、がくりと肩を落とす少年。
40Res/17.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20