12:1[saga]
2018/06/28(木) 13:58:30.24 ID:6AUUn40c0
どうやら、少女も少年とは気づかずに声をかけていたらしい。
「僕、お姉さんが心配だったから…」
少年はうつむきながら言った。
怒られると思ったのだろう。
「私が心配?なんで…」
「お姉さん、この街に引っ越してきたばっかりだったから、
警報に驚いているかと思って…」
「ああ、そんなこと…平気よ、慣れっこなの」
「慣れっこ…?なんで…」
少年が疑問に思いか顔を上げると、初めて少女の体が目に入った。
「な…お、お姉さん!!」
少女の服は血にまみれていた。
セーラー服がやぶけ、そこから覗く細い腕も、スカートから伸びる細い脚も、
切り傷や痣などでボロボロであった。
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