勇者「休暇?」女神「異世界転生しすぎです、勇者さま」
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413: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:44:29.03 ID:9OC/ch8I0
お腹の辺りが強く押される。と思いきや、不自然にそこにあったものは抵抗を失い通り抜けていく。

私の体の中を。

「ぐふぅっ!?」

喉の奥から何かが逆流してきて、そのまま留めることもできず口から吐き出した。ドロッとした感触が唇を伝っていく。

今までで一番の痛みに暴れまわるも、そうすると余計に痛みが私を刺してきて、それで暴れて、さらに痛くなって。その繰り返し。

よく見るとお腹から血と一緒に、ドクドクと見慣れないものが溢れ出てくる。

自分の中身だとわかるのに、少し時間がかかった。

本来自分の体から外に出てはいけないものが、はみ出している。

「ひぃっ、も、もろさ、ないと……っっ」

必死に飛び出した内臓を元に戻そうとする。だが――

「ひゃいらないっ、もろらないよぉ……!」

腕が曲がっているせいで、うまく中に入っていかない。そもそもちゃんと集めることすらできていなかった。

血はずっと止まらずに私の中から溢れ出すのをやめない。もう自分の中は空っぽなんじゃないかって、そんなことを考えてしまうくらいに。

「ひぃ……っ、はぁ……っ!」

下品な笑い声がそこらじゅうから聞こえてくる。何がそんなに可笑しいのかわからない。


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