勇者「休暇?」女神「異世界転生しすぎです、勇者さま」
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377: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:18:15.85 ID:9OC/ch8I0
「どうして……」

どうして気にならなかったのだろうか。

私は『ある瞬間』からのことしか覚えておらず、それ以前の記憶がない。

思い出そうにも、最初から存在していなかったかのように空っぽなのだ。

だから、何もなかったのだと思っていた。そう思っていることが異常だということにすら、私は気づかなかった。

しかし、この頭痛に悩まされるようになってから、そこにぼんやりとした情景が存在していることが、なんとなくだがわかってきた。

いや、存在している、と言うのは違うのかもしれない。

次々と線が足されていって、絵画が出来上がっていくように記憶が、いや、『過去そのもの』が生み出されていく。

「……何を考えているのでしょう。私は」


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