コウイチ「君は僕に似ている」
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3: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:08:08.81 ID:84l1pjji0



深夜 コウイチの家

コウイチ(……あの後、リクくんたちと少し話してから、どうやって帰ったかも分からないまま、気付けば僕は家にいた)

コウイチ(リクくんには何度も謝った。彼にとって世界でただ一つの、彼だけのガンプラを失わせてしまったのは、僕の昔からの友達だった)

コウイチ(リクくんは気にしないで、と言ってくれたし、また新しく相棒を作り直すから大丈夫、と言ってくれたけれど、それでも、申し訳ない気持ちでいっぱいだった)

コウイチ(罪滅ぼしに、彼の改修作業は絶対に出来る限り手伝おう、と決めたけれど、それが決まってからは、今度は自分のことについて考えていた)

コウイチ(シバ・ツカサ…僕と一緒に、GPDでたくさん遊んだ、大切な僕の友達。GBNが始まってから、姿を消していた、あいつ)

コウイチ(まさか、あいつだったなんて、思っていなかった。GBNを無茶苦茶にするために、いろんな人に迷惑をかけていたのが、あいつだったなんて)

コウイチ(正直、まだ信じられない。ツカサと楽しくガンプラバトルをしていたあの頃を思うと、信じたくなかった。あんなに、ガンプラが大好きだったあいつが、同じようにガンプラを好きな人たちを苦しめてるなんて)

コウイチ「……どうすれば、いいんだ」ハァ

コウイチ(口から出てくるのはため息ばかりで。いい考えなんて浮かばない。ただ、頭の中で、ショックだった情報だけが駆け巡って、消えて。また浮かんだ)

コウイチ(……ダメだ。何もまとまらない。どこか、別のところで考えたら――)

コウイチ(目に留まったのは、GBNの家庭用筐体。まさしく現実逃避かもしれないけれど、それでもいい。GBNで――あいつが壊そうとしてるモノの中で、少し落ち着こう)


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