117:以下、名無しに代わりましてジョーカーがお送りします ◆.jMGTy6iYI[saga]
2018/07/08(日) 01:54:56.97 ID:X3SwU/qF0
蓮「何か手伝える事はないか?」
春「心配してくれるんだね、ありがとう。でもあなたの気持ちは嬉しいけど、私がやりたくてやってる事だから」
蓮「無理は良くないぞ」
春「無理……はしてないとは思うんだけど、あなたから見ればそう見えるの?」
蓮「目の下に隈が出来てる」
春「えっ!? うそ、やだ朝ちゃんとメイクしたのに…っ! ごめんなさい。ちょっとお手洗いに…!」
春は鞄を持って慌ててトイレへと向かった。
余計な事を言ってしまったかもしれない…。
それから数分後、春は戻ってきた。
春「お見苦しい姿を見せてごめんなさい」
蓮「こっちこそ無遠慮な発言だった、ごめん」
春「ううん、あなたは悪くないの。上手く両立が出来ない未熟な私のせい」
春「……ごめんなさい、ちょっと愚痴を聞いてもらってもいいかな?」
蓮「俺でよければ」
春「ありがとう」
伏し目がちな目で俯きながら、春は語り始める。
春「実は私も大学生になってから一人暮らしを始めたんだ。家の人からは反対されたんだけど、今までの自分から変わりたくて家を出たの」
春「それで今までお手伝いさんに身の回りの世話を任せてたんだけど、一人暮らしになったら全部自分でやらないといけないじゃない?」
春「掃除、洗濯、食事、学業に新事業の手伝い。毎日全部1人でこなして、いかに自分は恵まれた環境で過ごしていたのか痛感したの」
春「そんな自分がなんだかすごく情けなく感じて、このままじゃ駄目だと思って奮起したけど空回りすることも多くて…」
春「その遅れを取り戻す為に夜遅くまで頑張ってたら、さっきあなたに指摘された隈が出来てしまったの」
春「余計な心配を掛けたくなかったからメイクで隠して平静を装ってたけど、あなたの前では無理みたい」
春「…………うん。ありがとう、話せたらなんだか少しスッキリしたかも」
春「自宅だったら薪を割ってストレス解消出来るんだけど、マンションじゃそうもいかないからね」
そういえば『宴』の時に薪を割るのがストレス解消になると言っていた気が……。
迂闊な言動でかち割られないようにしよう……。
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