【ミリマスSS】周防桃子「ひとつ咲き続ける花」
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1: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:17:23.56 ID:M3r0bmxb0
-----桃子の目の前には二つの大きな顔。
-----いつだか、どこだか、わからないけど、
-----でも、それは確かな桃子の記憶。
-----ふっと風が吹く、驚いて目を瞑る。
-----その一瞬で、全部消える。
-----やっぱり、また、ひとりぼっち。
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2: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:20:04.40 ID:M3r0bmxb0
キューって胸がしめつけられて、その痛さで目がさめた。ほっぺに冷たさを感じて、それを温めるように手のひらでゴシゴシと強めにこする。
窓の外はごきげんな青空。うん、いい天気だね。バーカ!!!そんな悪口も言っちゃいたくなるくらいサイアクな朝。せっかくの日曜なのに。
3: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:22:10.82 ID:M3r0bmxb0
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765プロシアター
エントランス
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4: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:24:11.14 ID:M3r0bmxb0
でもちょっと速く回りすぎかな。もう終わりにしてって合図に、トントンと海美さんの身体を叩く。
海美さんは気がついたみたいで、回る速さがだんだん遅くなってきたとこにまた元気な挨拶が響く。
5: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:25:54.65 ID:M3r0bmxb0
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765プロシアター
事務室
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6: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:28:00.33 ID:M3r0bmxb0
このみ「あら、えっちって言葉はアレだけど、私は歓迎よセクシーなお仕事」
ユニットのもう一人のメンバーのこのみさんは、風花さんの話を聞いてなんだか嬉しそう。
7: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:29:40.01 ID:M3r0bmxb0
そんな感じでワイワイしてると、お兄ちゃんがやってきた。新曲の楽譜を見ながらみんなで仮歌を聞く。
ミリP「永遠の花。離れていながらも、お互いを思い合う歌だ」
8: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:31:57.66 ID:M3r0bmxb0
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学校
教室
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9: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:33:53.63 ID:M3r0bmxb0
うーん、愛...愛...。
グルグル頭の中で『あい』って文字を回してたら、頭のてっぺんをペシッと叩かれた。桃子が考え事してるのに、こんなことするのは奈緒さんだね!
10: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:36:02.78 ID:M3r0bmxb0
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765プロシアター
事務室
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11: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:38:21.23 ID:M3r0bmxb0
桃子「あのね、変なこと聞くかもしれないんだけど、たくさんあげて、それでも相手に届かなくても、愛は続くのかな?」
そう聞くと、風花さんはとっても優しい顔になった。それは桃子が見たことない風花さんの顔。
12: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:39:20.41 ID:M3r0bmxb0
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765プロシアター
屋上
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13: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:41:03.95 ID:M3r0bmxb0
なんて言っている間に、このみさんが桃子の質問に答えてくれた。
このみ「私はね、愛は自分を強くしてくれるものだって思う」
14: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:42:22.61 ID:M3r0bmxb0
桃子「で、今はイイ男と出会えてるの?」
このみさんはそんな桃子の質問に、しっかりとした口調で答えた。
15: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:43:46.69 ID:M3r0bmxb0
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765プロシアター
控え室
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16: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:45:19.63 ID:M3r0bmxb0
春香「おはよー桃子ちゃん。マドレーヌ食べる?」
春香さんはいきなりあらわれて、いきなりおかしを差し入れてくれた。
17: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:46:40.63 ID:M3r0bmxb0
春香「で、何に悩んでるの?桃子ちゃん?」
マドレーヌを食べ終わった瞬間に春香さんが桃子に言った。フンスフンスと鼻息を荒くして、相談してってオーラを出してる。
18: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:48:19.23 ID:M3r0bmxb0
春香さんにひととおり桃子が上手くいってないとこを相談した。
春香さんはこめかみに人差し指を当てる考え中のポーズで聞いてて、桃子が話し終わるとアドバイスをくれた。
19: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:49:27.02 ID:M3r0bmxb0
わかんないってことが顔に出てたのか、春香さんはゆっくりとしゃべる速さを落として言葉を続ける。
春香「そうだね、この曲で言えば、桃子ちゃんには『たとえ今は離れててもずっとその人を大事に思ってて、その人のために頑張りたい』って人はいるかな?」
20: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:51:03.69 ID:M3r0bmxb0
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765プロシアター
屋上
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21: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2018/06/26(火) 00:52:59.80 ID:M3r0bmxb0
このみ「桃子ちゃんにあの曲歌わせるのは酷じゃない?」
ミリP「...桃子はお前ら2人に負けないくらい歌うまいと思うぞ」
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