4:名無しNIPPER[saga]
2018/06/25(月) 18:28:20.55 ID:gLiL/fIio
思わず叫ばなかっただけ自分で自分を褒めたくなった。下手に突っ込んでいたらやぶ蛇どころではない。底無し沼にどっぷり飛び込みを決めるようなものだ。要するに自殺行為である。
いつものように静かにクールに微笑む凛の表情から感情を読み取ることはできない。
「ねえ、未央。それで、質問の答えは?」
私と藍子、どっちが好き?
と。
改めて凛は言った。涼しげに、さも当然のことのように。どうしてこうも恥ずかしいことを普通の顔で聞けるものだと感心はするが、感心をしている場合でもないし、半分は皮肉だ。
くそぅと未央は顔を歪めた。困って思わず頭を掻きむしりたくなったが、いくらなんでも女の子らしくなくて頭へと持っていった右手を降ろした。話を明後日の方向に導く前にあっという間の軌道修正。隙が無さすぎる。
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