23:名無しNIPPER[saga]
2018/06/28(木) 14:13:28.50 ID:LhspQW400
女「前々から貰っていた書類に記載されていた集合時間まであと二十分もある」
女「この謎の時間が考える時間を生み、それが私のハートを鉋でスリスリ削ってくるんですよ……」
女「よっし、ここは三階の端の教室ですが、二階の途中で自販機があったはず」
女「飲み物でも買いに行って時間を潰すことにしてみますか!」
〜自販機前〜
女「さて、ウーロン茶か緑茶があればいいのですが」
女「おっ、緑茶みっけ! 普通の自販機より十円安いところで買うと得した気分になりますね〜♪」
ガッシャ ガッシャ
女「……ん? 廊下の奥から、何やら音が聞こえてくる?」
女「なんだろう、金属をすり合わせるみたいな変な音ですね」
音のした方向を見て、飲んでいたお茶を盛大に吹き散らかした。
金色の髪をたなびかせた、凄まじいわがままボディの女性がこちらに歩いてくる。
驚いたのは首から下のその格好。
大仰な兜を被っており、ドレスのような格好の外殻にメタリックな籠手や具足を身に着けて歩いていたのだ。
通り過ぎる瞬間、口を開けたまま惚けている私を一瞥し、凛とした声で「失礼」と投げかけて、
目を伏せたままその歩みを三階の方に向け去っていく。
私は嫌な予感が治まらず、しばしその場に立ち尽くしてしまった。
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