5: ◆E1jyq2RFLo
2018/06/25(月) 15:50:07.84 ID:cQPlCRYs0
そして沈黙。なんだか恥ずかしくなってきた。
「あー、戻るか。」
「・・・そうですね。」
返事までの間から察するに、向こうも同じだったみたいだ。
「あのさ、誕生日おめでとう。ありがとうな。」
背中に投げかける。
「はい、プロデューサーさんも、誕生日おめでとうございます。それと、アイドルにしてくれてありがとうございます。」
「プロデューサーさーん!そろそろケーキ、切りますよー!」
事務員さんの声がする。控え室に戻ると、机の上にはケーキが並べられていた。
そこまで立派なものではなかったが、一個、二個、三個。まさに所せましといった感じだ。
「これはこれで、またすごいな・・・。」
「アイドルの皆さんの人数分ですからね。さ、このケーキです。お願いしますね?」
祝って、祝われて。来年もその次も、こうやって歩いていけたらと思いながら、ローソクの火を消した。
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