キョン「Detroit: Become Human?」長門「……一緒にプレイして欲しい」
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20:名無しNIPPER[sage]
2018/06/23(土) 21:55:06.00 ID:J6h1DmE80
長門を抱きながらゲームを進めて、ふと思う。

もしも近い将来、精巧なアンドロイドが開発されてこのゲームと同じように自由と権利を主張するようになり、そしてその運動を長門が主導していた場合、自分はどうするべきか。

長門がリーダーという設定は、ゲーム内で町の一角をアンドロイドが占領した際に対有機生命体コンタクト用、ヒューマノイド・インターフェースが口にした一言が発想の根拠である。

『……素晴らしい』

たしかに、長門はそう呟いた。
アンドロイドが自由と権利を主張する光景。
それにいたく共感した様子だった。

それは対有機生命体コンタクト用、ヒューマノイド・インターフェースにも当て嵌まるのではないかと、そんな気がしたのだ。立場は同じ。

長門とその母体である情報統合思念体が涼宮ハルヒによって創造されたという仮説を信じるならば、いずれその影響下から離脱する可能性は今後大いにあり得るだろう。独立するのだ。
革命の時は、そのうち訪れる。

長門が自己の自由と権利を主張する瞬間。
断言してもいいが、俺は間違いなく賛同する。
もしかするとその時に小泉や朝比奈さんと敵対するかもしれないが、それでも味方をしよう。

キョン「長門」

長門「……何?」

キョン「……いや、何でもないさ」

つい、思ったまま口にしようとしたが、やめておくことにする。恩を着せるつもりはない。
それでも、せめてもの意思表示として、コントローラーから手を離し、その背を抱きしめた。
すると長門もぎゅっとしがみつき、ひんやりとしたほっぺを俺の首筋に擦り付けて、囁く。

長門「……ありがとう」

どうやら、俺の決意は正しく伝わったらしい。
この時、胸に去来した感情の名称は不明だ。
それを追求しようなんざ、野暮だろうよ。

分かり合えている。

それだけで、いいのだから。


【長門有希の革命】


FIN


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