キョン「Detroit: Become Human?」長門「……一緒にプレイして欲しい」
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17:名無しNIPPER[sage]
2018/06/23(土) 21:45:50.15 ID:J6h1DmE80
キョン「だいぶ進んだな」

長門「……あなたのおかげ」

キョン「いや、長門のアドバイスの賜物さ」

ゲームの進行は順調である。
サクサクと詰まることなく攻略していた。
プレイをしながら、俺たちは役割を分担することに決めた。感情や直感が絡んだ選択肢は、俺の担当。謎解きや調査は長門の担当である。
これが功を奏して、通常よりもかなりハイペースでゲームを進めることが出来た。

この分ならば、夜明け前に帰宅出来るかも。

そう思っていると不意に、想像が巡った。
もしもあの時、断固として帰宅することに拘った場合。きっと長門は俺を帰しただろう。
あのまま監禁拘束して、無理にゲームをさせるような強硬手段に打って出るとは思えない。
基本的に長門は、物分かりの良い奴なのだ。

すると当然、独り取り残されることになる。
この広いリビングで、1人きりでゲームの続きをする長門の姿。それはなんとも、寂しそうだ。

そう考えると、ただの我儘ではなかったのかも知れない。単純に、寂しかったのだろう。
それが本心だとすれば、実にいじらしかった。

と、そこでゲームに動きがあった。

キョン「壮観だな」

長門「……素晴らしい」

アンドロイドが町の一角を占拠して、平和のシンボルとメッセージを書き連ねていく。
暴力的な破壊活動をすることも選べたが、俺と長門は非暴力主義を掲げて平和的な活動に留めた。
幸いなことに、シンボルは我がSOS団のマークではなく、当たり障りのない紋章だ。

その光景に、感嘆する長門が、印象的だった。


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