キョン「Detroit: Become Human?」長門「……一緒にプレイして欲しい」
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16:名無しNIPPER[sage]
2018/06/23(土) 21:42:15.12 ID:J6h1DmE80
キョン「何かあってからじゃ遅いんだぞ」

長門「……何かとは、何?」

一応、警告のつもりだったの、だが。
怖い狼を演じた俺を、長門は嘲笑った。
いや、そう見えただけだ。無表情である。

長門「……反論がないなら、続けて」

何も言い返せない俺に、長門は続行を命じた。
有無も言わさず、まるでそこが自分の玉座であるかのように、膝の間に座り込む。
そしてこちらの手を取って、コントローラーを握らせてきた。そこで俺は考える。思考する。

脅しは効果がなかった。
では、実力を行使してみようか。
例えば、長門の胸を鷲掴みにするとか。
驚いて、俺を追い出す可能性は……ないな。

長門のことだ。
悲鳴のひとつもあげずに、平然としていることは目に見えている。ともすれば、何も言わずに即通報される可能性もあり、それは最悪だ。

だいたい、俺にそんな根性はない。
仮に相手がハルヒならば冗談交じりに揉みしだいて高笑いしてやることもあり得なくもないが、長門のような真面目な少女に無体を働くような下衆な真似は俺には出来そうもなかった。

キョン「……わかった。続けるぞ」

長門「……ありがとう」

くそっ。ここで感謝はあまりに狡い。
なんだか、良いことをした気分になってくる。
こうしてまんまと長門に言いくるめられた俺は、ゲームを進めながら夜を更かしていった。


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