21: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/22(金) 22:42:18.91 ID:wWXdAL2J0
常務はただ淡々と、事実を突きつけてくる。だから否定もできないし、反論もできない。
それでも私は反撃がしたくて、言い返した。
「私は、常務のつくるユニットには参加しません」
常務は眉をひそめた。その仕草だけで、私の身体から汗が吹き出した。
「それは君の自由だ。
だが、このプロダクションは君の自由を提供する場所ではない。
私の方針が気に入らないのなら、ここから出ていくといい。
君ほどのアイドルであれば、すぐに新しい居場所が見つかるだろう。
話はそれで終わりか?」
感情をはさむ余地のない、大人の対応。
私はそれが恐ろしくて、口を閉ざした。
プロデューサーさんはこういう世界を、私に見せたくなかったんだ。
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