21: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/21(木) 02:15:46.01 ID:VRvB94mS0
と、扉が開くなりまゆが駆け込んできた。
「あ、まゆちゃん……」
「あら、お疲れ様です、まゆちゃん」
「楓さんに美嘉ちゃん、お疲れ様です。ふふっ……なんだか不思議な気分ですね♪」
もちろんまゆも元モデルの身。直接の面識は無いにせよ、二人のことは知っていたようだ。
美嘉は少し決まりが悪そうだった。つい今しがたまでまゆについてあれこれ言っていたのが負い目なんだろう。
別に陰口なんかじゃなかったが、真面目な彼女らしいことだ。
「まゆちゃんはレッスンだったのかしら? トレーナーさんの言うことは、ちゃんと聞き取れーなーいけませんよ?」
「もちろんですよぉ。まゆ、わからないことばかりだから、アドバイスは大切にします」
「ふふふ……まゆちゃん? トレーナーさんを、ちゃんと聞き取れーなー……ね?」
「? はい、いつも気を付けてますよぉ?」
「楓さん、それ以上はヤボだと思う……」
そういうちょっと微妙な空気を、楓さんがいとも容易く和らげてみせた。
流石だ。色んな意味で。
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