102: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/23(土) 00:40:24.85 ID:m1XId8Ww0
誰もが呆気に取られて見守る中。
たぬきがしゅたっと着地して。
ふらぁ……と、力を失ったまゆが倒れ込み。
「まさか、かように思い詰めておられたとはー……」
彼女の体を、いつの間にかそこにいた芳乃が受け止めた。
神域は消え去っている。全ての糸はほどけ、繭ごと夢のように霧散していた。
残るのはアイドル達と、廃祠と砕けたご神体、近頃旺盛に萌える草木達。
静寂が戻る中、夏のはじめの蝉が今更じりりと鳴いた。
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