26: ◆KWjQNDTan2[saga]
2018/06/20(水) 22:11:07.32 ID:NQFD6swr0
あなた「そういう言葉、覚えているんですか?」
「うん? ああ、まぁ……ね」
あなた「すごいですね。何かそういう記憶することのコツってあるんですか?」
あなた(苦手な勉強に何か生かせるかもしれない。そんなことを思いながら俺は尋ねてみる)
「そうだね……好きこそものの上手なれ、という言葉がある通り、好きになれば自然と覚えるものさ」
あなた「なるほど……」
「あとは自分の中にそういう役を下ろすこと……だね」
あなた「役?」
「そう。ああ、自己紹介が遅れたね。私は瀬田薫。演劇部員なんだ」
あなた(そう言ってその人――瀬田先輩は芝居がかった手ぶりで自分の前髪を払い、笑顔を作る)
あなた(キザな仕草だったけど、ものすごく様になっているから全然嫌味に見えなかった)
薫「例えば……君は見たところ、あまり勉強が好きではなさそうだね」
あなた「はい。座っているよりも体を動かしている方が好きです」
薫「では、自分の中に勉強が好きな人物を持ってみよう」
あなた「勉強が好きな人物を?」
薫「そう。身近な人でもいいし、映画やドラマの人物でもいい。その人になりきってみるんだ」
薫「その人物ならどうするか、きっとこうするだろう。そういう自分なりの解釈を表現するんだ」
あなた「な、なるほど……?」
薫「さぁイメージしてごらん」
115Res/88.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20