30: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/22(金) 21:48:47.49 ID:KEuP8EvK0
それに遺伝的観点から見ても自分はまだまだ大丈夫……などと、
プロデューサーが自らに言い聞かせていたその時だった。
「あっ」と星梨花の探索が止まり、次いで「あたっ!?」と男が情けない声を上げる。
どうしたどうしたと響がその身を乗り出せば、星梨花が彼女に見せたのは。
「これって虫の卵ですよね?」
今しがた毟り取っ――抜け落ちたばかりの毛髪を摘まんで二人に尋ねる少女。
「まさか」とプロデューサーが慄く中、それをまじまじと手にした響が言う。
「……だね、ゴマがついてるようには見えないし。――星梨花、これ返すね」
「はい」
「お、俺の髪だぞ。俺にも見せて」
そうして、響から髪の毛を渡された星梨花は考えるように首を傾げ。
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