大河「お腹が痛いんだけど」竜児「……俺もだ」
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21:名無しNIPPER[sage]
2018/06/16(土) 21:40:41.83 ID:5SUXe4Aj0
泰子「竜ちゃん……これ、なぁに?」

竜児「それは俺と大河の、愛の結晶だ」

その返答はスムーズに口をついて出た。
無心であるからこそ、悩む必要はない。
ただただ、竜児の心は穏やかだった。

泰子「やっちゃんは、竜ちゃんをそんな子に育てた覚えはありませんっ!!」

竜児「俺もこんな風に育てられた覚えはない」

もう、どうにでもなれと思った、その瞬間。
開き直った竜児の頬を襲う、衝撃。
じわりと熱を感じて、ぶたれたと理解した。

泰子「まさか、竜ちゃんと大河ちゃんにこんな特殊な趣味があったなんて……そんなの、ギガントありえないでヤンスでゲスー!!!!」

泣きながら泰子が部屋から出て行く。
まるで街宣車のような声量で風評被害が拡大。
それを引き留める資格は、竜児にはない。
手に持ったバケツの重みが、ズシリと響いた。

インコちゃん「……ンコ……ンコ……ンコ……!」

立ち竦む竜児の耳に届く、最後の家族の声。
大河も泰子も去り、もはやインコちゃんだけ。
その希望の鳥が、ついに己の名前を口にする。

それで締めくくれるならば、悪くない。
そう思った竜児は、籠の前にしゃがみ込み。
奇跡の瞬間を固唾を呑んで見守ったの、だが。

インコちゃん「ウンコちゃーん!!!!」

竜児「くだらねぇっ!!!!」

さすがは1gの脳みそしか持たぬ鳥類。
それでもこんな時だけは空気を読みやがった。
バシャッと、バケツの中身を籠にぶちまけた。


【高須家の糞尿被害】


FIN


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