4: ◆l5NGQUYYtQ[saga]
2018/06/14(木) 11:09:39.28 ID:MlWiPeWY0
≪不幸の象徴≫
山城「うわ、でた」
提督「あの、毎日食堂で会うたびに顔を引きつらせないでほしいんですけど」
山城「だってあなた黒猫じゃない。よりにもよって黒猫、不幸だわ」
提督「失敬な、人間がつけた勝手なレッテルで判断しないで欲しいですね」
山城「レッテル?はっ」
提督「…なんですか、なにか実害でも?」
山城「あなたのせいでどれだけ姉様との時間が奪われてるか、考えたことあるかしら」
提督「ちょっと、逆恨みじゃないですか!」
山城「うるさいわね!どうしてあなたは姉様の膝を独占できるの、うらやましい!」
提督「彼女が私を見かけるたびに膝にのせるだけなんですけど」
山城「なによ、姉様の膝まくらが嫌だっていうの!」
提督「いや、それは…、彼女なでるのもとっても上手ですし」
山城「なっ?!陰で姉様を狙ってるのね!この、泥棒猫!」
提督「泥棒猫って、じゃあ嫌だっていえばいいんですか」
山城「はあ?!姉様のお膝を嫌がるなんて、あなたはやっぱり猫畜生の心しかないの?!」
提督「ああ、これ答えがないやつですね」
扶桑「こら、山城、大声出してはしたないわ。それに、提督を困らせないの」
山城「だって姉様聞いてください。この猫畜生、無害なふりして姉様を狙ってるって白状した…」
扶桑「山城!」
山城「は、はいっ!!えっ、姉様?」
扶桑「提督に向かって猫畜生とは、何て呼び方をするのかしら」
山城「だ、だって姉様、こいつが」
扶桑「言い訳は聞かないわ。はぁ…今日のお出かけも、無しにしますからね」
山城「そんな、姉様!?」
扶桑「反省するまで、口をききません。朝食も一人でとりますから」
山城「あ、あぁ…」
扶桑「提督、山城がとんだご無礼を。どうか、この愚妹を許してはいただけないでしょうか?」
提督「えっ?あ、はい、そんなに怒ってないので大丈夫ですよ」
扶桑「ありがとうございます。それじゃあ山城、よーく、自省するのよ」
山城「」
提督「あ、あの、山城、さん?大丈…」
山城「…ぅだわ」
提督「えっ?」
山城「やっぱり、黒猫なんて不幸だわ!」
105Res/77.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20