9:名無しNIPPER[sage]
2018/06/19(火) 09:39:18.20 ID:8HL6uZOgO
4階。
握っていたはずの穂乃果ちゃんの手の感触はない。
穂乃果ちゃんの姿は何処にもいない。
教室の窓からみんなが私を見ていた。
驚きもせず悲しみもせずただ無表情で私の事を見ていた。
3階。
昼休み終了のチャイムが鳴る。
空が遠ざかっていく。
頭から落ちたからもう即死だろう。
2階。
走馬灯。
ここから時の流れは驚く程ゆっくりになる。
時間が止まっているとさえ錯覚する。
目を閉じて勝手に再生されていく楽しかった思い出に身を委ねる。
1階。
死ぬとどうなるんだろう。
ニュースにもなるかな。
まだやりたい事、あったのになぁ。
最後に目を開け迫る地面を見る。
先に落ちてるはずの穂乃果ちゃんの姿はやっぱりない。
誰かがバケツの中の水をぶちまけた。
いや、これは私が地面に激突した音。
体が動かない。
どんどん、地に吸い込まれていく。
どんどんどんどん。
土に吸収されていく。
人間の体は80パーセントが水分だ。
だから、私は地に吸収されていく。
地に帰っていく。
私が落ちた場所にもう私はいない。
あるのは私が落ちた跡だ。
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