【艦これ】艦天って略すとカロリー低い食材みたい 第二章【天華百剣】
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82: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2018/06/12(火) 14:11:31.40 ID:dM7WlOBF0
二階は個室席になっており、左右に二部屋奥に一部屋の計五席
オープン席とは違い、人の目が気にならないからだろうか。どこかの部屋からうっすらと『嬌声』が聴こえてくる
また、ある一室からは『赤い水たまり』が漏れ、廊下を汚していた


( T)「まるでソドムの市だな……ただ欲望を満たすだけの、薄汚い権力者の宴だ」

時雨「これなら空気悪いめいじ館の方がマシだよ……」


「どうぞ。ごゆるりとお寛ぎを」


一番奥の部屋に通された俺達に、うやうやしく一礼した『ウェイター』は扉を閉めて行く
案内人はチンピラだった筈だが……まぁ、いつ入れ替わったなど考えても仕方がない。アハ体験とか苦手やし


時雨「冗談みたいな外装の割に、中は結構豪華だね」


亜麻のテーブルクロスがピシッと敷かれたテーブルを中心に、壁際には暖炉と鹿の頭の剥製
部屋の隅にはピアノや、ヴァイオリンが立てかけられた小ぶりなステージ
またその反対側には、ちょっとしたミニバーカウンターと各種洋酒の瓶が、天井のシャンデリアの灯りによって琥珀の色を反射させる
床には一面にビロードの絨毯が敷き詰められている。歩けば足音の代わりに、柔らかな反力を伝えてきた


時雨「だけど、居心地が悪いったらないよ。まるで巨大怪獣の胃の中みたいだ」


そんな一等室も、窓が一つも無いだけで圧迫感と息苦しさで胸が詰まる拷問部屋と化すのだ


( T)「注文の多い料理店の過程全部すっ飛ばしたみてーな感覚だな……」

時雨「センセイの最後、泣けたね」

( T)「お前最近月光条例読んだだろ?」


「ほう、それはどんなお話なのですか?」


突如、耳に飛び込んで来た声に反射的に構えを取った
同じく時雨もクナイを抜き、投擲の姿勢を取る


( ´∀`)「あいや失礼。驚かせてしまいましたか?」


誰も居なかったはずのテーブルの上座に、穏やかな笑みを浮かべる『茂名大尉』が座っていた


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