渋谷凛「ふーん、アンタが私のプロデューサー?」
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4:名無しNIPPER[saga]
2018/06/08(金) 01:15:51.19 ID:I88sbQdx0
振り返ると、凛もよくあんな説明で納得したな、と思う。あるいは別に納得はしていたわけではないのかもしれないが。
「暇なら誰でも出来る」マネージャーにマネジメントされることは不安じゃなかったんだろうか。そうだとすれば、やはり凛は強い子だ。
「プロデューサーさんは免許を持っていないので、送り迎えは私がするか、あとはタクシーを使ってもらうことになります」
ちひろさんは俺の話を継ぐようにそう付け足した。ここでさすがに凛も少し怪訝そうな顔をしたが、しかし彼女は
「分かった」
と答えた。
そうして、凛と俺との関係は始まった。
仕事は初めのうちはやはり少なかったけれど、特に摩擦が起こるようなことはなかった。
それもそのはずだ。免許も特殊な技能も経験もない初対面の大学生を信頼してくれるような、優しくて大胆な子なのだ。
俺もそれなりには気を使って接するわけで、揉めごとなんて起きるはずはなかった。
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