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2018/06/04(月) 19:41:42.90 ID:oMtdo1oj0
鈴羽「あたしはその時凄く小さかったけど、その記憶だけにははっきり覚えてる……父さんと母さんが笑ってて、周りにも人がいたんだ。多分ラボメンの皆だと思う」
岡部「ラボ、メン……」
鈴羽「でもだんだん、おかしくなっていったんだ……、だんだん、おかしく、なっていった」
鈴羽「ちがうよおじさん……こんなの、おじさんが望んだ未来じゃない。おじさんはディストピアを作るためなんかに、世界線を行き来してきたんじゃない」
鈴羽「みんなが笑って…………」
岡部「鈴羽……」
それから沈黙の時間が、何分か流れた。
鈴羽が鼻をすする音を聞くたびに、俺の中の頑なになっていた何かが、熱く溶けていく気がした。
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