258:1[saga]
2018/06/14(木) 21:09:24.11 ID:HnDfFZYM0
その後、俺たちは山中に着地させたタイムマシンへ向けて三十分ほど車を走らせた。
その間はお互い、全く口をきかなかった。
俺は夢のように流れていく夜景を、ただ眺めることしかできなかった。
この景色を見るのも、これが最後になるかも――――ふとよぎったそんな考えを、すぐに振り払う。
すぐに、戻ってこれる。
その時は皆笑顔だ。
そうやって俺は、独り戦士の顔した鈴羽から逃げていた。
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